仕事のような遊びのような

こんにちは、wandervogelのくりもときょうこです。


編集者はけっこういい加減、虚業だと書きましたが、その理由のひとつに、仕事が仕事っぽくないというか、遊びか仕事かわからないという性格があります。



わたしが雑誌編集者だったときは、

 ・ホストクラブに取材に行く

 ・ツチノコの抜け殻が出たという情報を元に取材へ行く

 ・寺巡りの連載

 ・ダンス特集でいろんなダンスを見たり知ったりする

 ・映画・演劇担当になって試写や公演をたくさん観る

 ・グルメグラビアでお店を巡る(試食あり)

という具合でした。


仕事ではあるのですが、どう見ても楽しそう。遊んでるっぽい。

ツチノコなんて、誰も仕事だと信じてくれなくても仕方ないですね。


実際、楽しかった!

数えきれないほど、「ああ、楽しい」と仕事しながら噛みしめていました。


編集者は役得だなーと思うのは、「これ好き!」「これおもしろい!」「この人おもしろい!」となると、仕事に絡められるという点です。


例えば、これからブレイク必至と言われているフィギュアスケーターにいち早く目を付けた先輩が、その人を題材にした書籍のプランを出していました。

その後、そのスケーターは大大大ブレイクするのですが、当時は結局企画が通らなかったか、成立しなかったか……。(他人の企画ですが、あれはもったいなかった)

その先輩がフィギュアスケートが好きでチェックしていたからこそ、思いついた企画です。


別のところでは、わたしがおもしろいと思った人をFacebookで紹介したところ、編集者のとある友人にもビビビときたようで、その友人が携わっている雑誌でなんと原稿を依頼したとか!

しかも、今後連載もお願いするとかしないとか。


わたしは今はそのような動き方はできないので、うらやましくもありつつ、友人の仕事にナイスアシストできたことがとにかくうれしかったですねぇ。


もちろん、そのときに携わっている媒体によってはどうあがいても仕事を絡ませられないこともあるし、依頼したとしても断られることもあります。


いずれにせよ、好きなことが仕事として成立し、その上話題になったり大部数売れたりなんかしたらもう、我が世の春です。


今もつい、おもしろい人やおもしろい出来事に遭遇すると、「本にするなら……」などと、ひとりあれこれ夢想しています。

どんな媒体にするかはさておき、ひとり親方な今のスタイルでも、おもしろい人や事象を文章でかたちにしていきたいと考えています。


こんな夢が見られる程度には、編集者という仕事は遊びと楽しさに満ちています。




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wandervogel

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